2019年03月

今週末は、映画はお休み。そそる映画がなかったので。家で本読んだり、片付けものをしたり。後で、ジムに行ったり、整骨院で施術したり。夕方は老母の様子を見に実家に行くので、これでも忙しい。
 
歴史が好き。フランス革命って凄いなぁ。いくら腹立つからって王様と女王様をギロチンに掛けちゃうなんて、日本史ではあり得ない。そういうお国柄なんだろうな。黄色いベスト運動って、やっと少し下火になったけど、フランスならではだろうな。
英国も、本当にヤバそう。ロンドンで暴動までは起きないけど、大混乱。移民は嫌だし、でも、関税も困るし。我儘な国民だねぇ。
これに比べれば、日韓関係の悪化なんて可愛いものだ。マスコミが騒ぎすぎ。
 
本日の昼食は、家人が冷やし中華を作ってくれた。この寒さで食らう冷やし中華は乙なものだった。満足。
 
そういうわけで、明日から4月ですなぁ。
花冷えで風邪など引かないようご注意を。

来月の息子の帰国スケジュールが決定した。来月に10日ほど滞在した後、家族で渡米する由。今度こそ孫と本当に長いお別れ。それにしてもグローバルな時代になったものだ。爺ちゃんとしては、いつまでも元気で働き続けるしかない。最低限65歳までは働くとして、その後も何かしら仕事を探すべさ。運び屋は拙いので、地味でも捕まらないやつね。何年か後に孫が帰国した後でも、いつまでも素敵なグランパでいたいし。
そういえば、80歳のお婆ちゃんが大学院に入学するってニュースがあったな。ステージ4の大腸がんで余命3年。なのに孫娘と同志社に同時入学だって。凄ェな。孫娘が18歳になったときに、オレはたったの77歳か。まだまだ若輩者。
 
花見のシーズンか。地べたに座る花見はご勘弁だけど、桜並木の下を散策して、その後に店で呑むのは宜しいね。一昨日は20代半ばの男子、昨晩は30代前半のにょしょーと呑んだ。うひひ。若い世代との会話もまた楽しからずや。すべて働いていればこそ。
同世代のオヤジには、退職後のくたびれた引籠もりが多く、現役の頃、がんがん働いて出世争いをしていた奴に限ってその傾向が強い。そういう滅私奉公の会社文化も、平成でフェイド・アウトだろうな。これからの時代に大切なのは職人芸と趣味と年下の友人。
 
まぁ、新年度も頑張りましょうぞ、皆の衆。

フランス文学というと、やれ実存だ、不条理だとワケの分からないイメージが先行するけど、実は冒険小説の元祖みたいな国で、19世紀中頃にヴェルヌやデュマらが新聞に多数の冒険小説を連載している。19世紀のフランスはイギリスとともに、技術的にも文化的にも世界最先端の国。映画はまだなかったので、庶民の娯楽は新聞小説。
この中で「海底二万里」「三銃士」「十五少年漂流記」「八十日間世界一周」「モンテ・クリスト伯」「怪盗ルパンシリーズ」の翻訳は、子供の頃図書館から借りて貪るように読んだ。どれもがロマン溢れるストーリーで、自分のドラマツルギーの原点。やはり小説というものは読み手をワクワクさせなければならない。
それにしても、19世紀に潜水艇を登場させるヴェルヌの構想力は相当なもので、20世紀後半に生まれた拙者でさえ、読みながら口あんぐりだった。「海底二万里」は後年ディズニーにより映画化され、潜水艇のネモ船長のトリッキーなキャラクターが強烈な印象として記憶に残っている。
 
フランスの小説は、オペラ化されているものが多い。「カルメン」「フィガロの結婚」「椿姫」「マノン・レスコー」…。冒険小説にはそういう例はないみたい。怪盗ルパンがオペラだったら面白いと思うけどな。いや、ルパン三世の方が面白いか。峰不二子や銭型警部がアリア歌ったりしてね。
 
誰か作ってくれよ。

私の一眼カメラは2010年に買ったもので、まだまだ十分使えるのだが、新しい機能が欲しくなったのでボディだけ購入した。当然ながらレンズは従来のものが使える。撮影後スマホに転送でき、ラインやFacebookにそのまま掲載できるのでまことに便利。因みに、この情報は若い友人から得たもので、やはり持つべきものは友である。水辺の風景が好きなので、ご近所の洗足池や竹芝桟橋、お台場、横浜、三浦海岸など折に触れ撮影することにしよう。また新しい楽しみができた。
 
カメラといえば独り旅である。2月、3月と風邪と花粉症と喘息で絶不調だったけど、少し元気になったので計画するかな。名所旧跡は不要で、酒と肴と星があれば満足。丹沢か奥多摩か秩父か。連休は混みそうなので、その後が良いかも知れないね。
 
閑話休題。
 
この頃、拙宅では石狩鍋が多い。鮭が老眼に良いとかで、家人がせっせと作ってくれる。好物なので飽きるということはないが、老眼は少しも良くならない。しかし、肉も豆腐も野菜も一緒に食べるので、栄養のバランスは良いようだな。ある程度食べると満腹になるので、カロリー過多にもならないし。
 
花冷えの晩は鍋に限る。

この季節になると、映画「海街diary」を思い出す。いわずと知れた是枝監督の名作で、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという豪華な女優陣を揃え、さらに、脇役に樹木希林と大竹しのぶという二大女優に加えて堤真一やリリーフランキーという豪華な顔ぶれ。
広瀬すずはこの作品が出世作となったのだけれど、彼女の才能が如何なく発揮されていた。いちばん有名なシーンは、広瀬が同級生と自転車に二人乗りで桜のトンネルを駆け抜けるシーン。撮影の途中、期せずして桜の花びらが一枚彼女のおでこの生え際に貼りついて、これが得もいえぬミューズの誕生を描いていた。是枝監督もこの花びらは想定外だった筈で、蒼井優が、「すずは、映画の神様に守られている」と少し悔し紛れに評した由。
姉のアリスを含めて、同年代に突出した女優は何人もいるが、映画の神様を味方につけるのは彼女だけに許された才能である。おれが彼女の作品をくまなく観るのは、彼女の後ろにいる映画の神様が、今回はどのように彼女を守るのかを確かめたいから。
そうして、是枝監督の作品は、時々は駄作も混じっているけれども、このような奇跡を度々示してくれる。出演者の凡庸な演技に加えての摩訶不思議な力を発揮させるのは、やはりこの人の天才たる所以なのだろう。この二人の天才の織り成す作品を三たび期待するのは欲張りか。
おしまい。

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