昨日は有給休暇。どさくさに紛れて確定申告を終わらせ、その後遊び惚けた。蒲田の鮨屋で昼呑み、久が原で温泉銭湯、荏原町でマッサージ、武蔵小山でもつ焼き屋と、地元の温泉郷で湯治をした気分。お陰ですっかりリフレッシュ致しましたぞ。コロナ?知るか。平常心で行動していれば恐れる理由も騒ぐ理由もない。
ガキの頃のご馳走にハマっている。鉄火丼、かつ丼、オムライス、カツカレー…ハレの日にしか食えなかった一品たち。それぞれで出掛ける店が異なる。共通しているのは、えも言えぬ懐かしさ。鉄火丼は、甘く煮付けたかんぴょうとでんぶ。かつ丼は蓋で蒸らして供する。オムライスはケチャップ味。カツカレーは軽めに揚げた薄い豚肉とどろどろに煮込んだカレー。基本はゲテ風味だけど、高級店にはない昔ながらの職人の技が秘められている。
中年になって、高級料亭や星付きのレストランで食べた料理たちは、それは確かに美味かったけど、ほぼ例外なく接待。自分の財布で食べたものではないので、ありがたみが違う。まして国民の血税で高級料理を食している政治家共にこの旨さが分かろう筈もない。働いて稼いだ金で喰らうからこそこのゲテ味が極上のご馳走に化けるのさ。貧乏人こそ文化の担い手であるとの法則は、飲食にも当てはまるのである。
おしまい。