2020年09月

オペラの話。ソプラノも好きだけど、メゾも好き。

「カルメン」については何度も書いたので、今日は触れない。

 

「ばらの騎士」のオクタヴィアンってわけの分からないドイツ語延々と早口で歌いこなす大変難しい役で、最初に聴いたときはラップかよって思った。それでも、何度も聴いているうちに、思春期の男の子の情緒不安定な気分を表すこの歌唱が耳に馴染んできてあらためておったまげた。ホーフマンスタールの原詩も素晴らしいが、曲を付けたR.シュトラウスも改めて天才だと思う。もちろん歌いこなすメゾも大変だけど。ガランチャが好きだったな。しかし、もうズボン役は卒業だとか。

 

「蝶々夫人」のスズキも好きな役。主役の蝶々さんの名場面を引き立てる抑制した演技と歌唱が求められる。このオペラに行くときは、いつも蝶々さんの歌唱にやられるけど、スズキもじっくり楽しませて頂くことにしている。

 

メゾって、色々な役柄をこなすので、ソプラノとは別の意味でリスペクトしちゃう。当然とは言え、フランス語、ドイツ語、イタリア語を使い分けるので、大変な仕事だ。そろそろオペラも復活だね。自由な時間が少なくなってきたけど、何とか暇を見つけて出掛けることにしよう。

 

おしまい。

少し前まで驚異的な酷暑だったのに、急に涼しくなって富士山では初雪だとか。あっという間に秋だ。衣替えをして、夏物は仕舞い込んだ。季節が変わっても考えることは相変わらず食い物の事。松茸。ジビエ。牡蛎。今年は河豚も安いらしい。酒も美味くなるし、罪な季節だぜ。

 

竹内結子さんの訃報は長年のファンだった身には堪えた。なので、昨晩は鮨屋で呑み過ぎた。一日経っても陰鬱な気分。しばらくは落ち込むだろうな。

こういうときは旅にでも出たいのだが、生来の出不精ゆえハードルが高い。替わりに池上線での週末小旅行を楽しむことにする。由緒ある寺社と美味い店と温泉銭湯が揃っているので、旅の条件は満たしている。帰りは電車一本だし。

銭湯の後に飲むビールは格別。こういうときは美味い物を食わせる小料理屋が宜しい。舟唄に出てくるような粋な女将のいる店はありませんが、気風の良いご主人との世間話は世情の憂さを晴らすのに好適である。この趣味があって良かった。

 

さて、今週から週5日勤務が復活。契約社員で2社掛け持ちである。雇用形態にはまらず、複数の企業と契約して仕事を請け負うサラリーマンでも事業家でもない業務形態(Independent Contractor : 独立業務請負人)は日本では馴染みはないが、米国では20年前から普及している。契約は1年単位なので、成果が挙げられなければたちまち終了する(つまり、Game Over。)。互いに恨みっこ無し。時間的制約がなく会社に拘束されないスタイルは自分の性分には合っている。これで、古希まで働ければ大満足。

 

アフター・コロナには、従来の「会社」という組織が変革を迫られ、固定観念に捉われない様々な働き方が現れるだろうな。会社とのしがらみや上司・部下の関係は過去の遺物。必須アイテムはITリテラシーと英語と自分の専門性。求められるのはゲーム感覚と、Game Over になったときは、新しいゲームに挑戦するスピリッツ。

 

いやいや。昭和は遠くなかりけり。ですなぁ。

おしまい。

映画「糸」を観たら、劇中、中島みゆきさんの「ファイト!」が歌われていた。あるシーンでは榮倉奈々、別のシーンでは成田凌。いずれもストーリーの肝となる大切な場面。これには唸らせれた。また、コロナ自粛の間に、音楽番組で、満島ひかりが歌っていたのも鳥肌ものだったな。この歌には不思議な力がある。歌い手を選ぶけど。

日本の歌は歌詞が直接心に響いてくる。言葉には拘るので、外国の歌については、意味が納得できるまで辞書で調べることにしている。そうしないと、その歌の本当の面白さが分からない。歌い手と聴き手の双方が詩情を共有して「歌」が成立する、と思うよ。料理が作り手と食べ手の緊張関係の中で出来上がるのと良く似ている。

 

明日から新会社開始。なのだが、台風のせいでリモートになってしまった。いきなりの令和スタイル。片道小一時間の通勤が無くなるので、楽っちゃ楽だけど。今晩は、晩酌&ナイター観戦のち宅シネコースで、そのまま沈没しようぞ。

 

おしまい。

連休に入り、老母の世話に追われた。徐々に奇矯な行動が多くなったが、痴呆ではなくて、単にルールを守りたくないだけの挙動らしい。いわば93歳の反抗期。これはこれでかなりの困りものであるが、静かに老いてくれよというのは当方の勝手な思い込みなので、現実は受け入れなければなるまい。映画館に通う時間が減るけど、生身の人間観察の方がリアルで味わい深い、と、思うことにしよう。

 

何故か、欧州の戦争映画を観る機会が増えている。どの作品も共通するのは、不条理と人間の愚かしさと哀しさと。単なる反戦映画ではなく、戦時下で人々はどうやってもがいたか、という描き方が多くなった。そうして、戦争の捉え方が、各国で異なるのが面白い。単にナチスを憎むという単純な造り方では、目の肥えた現代の観客を満足させることはできない。

 

2年間定期購読したキネ旬は、終了することにした。独立系の作品を推すとの基本路線は良いと思うけど、どうも内容がマニアック過ぎて、一般人の目線とは離れてしまっているようだ。しかし、鑑識眼がこの雑誌に鍛えられたのも確かなので、批判はしません。

 

それでは皆さん、良い連休を。

秋ですなぁ。

 

来週から週5日勤務が復活するかと思いきや、老母のボケ具合に磨きが掛かってきた。ケアの時間を増やさなければならない。自由時間が無くなるけど、まぁ、この半年良く遊んだから良し。何でも波があります。

 

新内閣が始動。オレ的には適材適所の布陣だと思うけど、批判する輩はどこにでもいるもの。まだ、仕事していないうちから文句言っても仕方ないじゃん。携帯料金が安くなるなら支持しますよ。

 

原巨人連敗。これだけで非難の矢面に立たされるのだから、巨人軍監督というのは楽な仕事ではない。総理以上に面の皮が厚くないと務まらないね。自分は無責任なファンなので、勝った時だけ応援している。それで特に問題はない。

 

多部ちゃんの「ナギサさん」が終了したけど、勘違いしたオヤジが増えているらしい。あの手のドラマがヒットすると必ず起こる現象。オヤジだからモテるのではなくて、モテる奴はオヤジになってもモテるってだけの話だ。現実を見ましょう。

 

それでは皆様、楽しい連休を。

おしまい。

 

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